こんにちは。
本日は巷でよく聞く孤独死についてです。
特にマンションの孤独死には気を付けましょうというお話です。

※この記事には精神衛生上悪影響を及ぼす可能性がある写真が含まれます。閲覧にはご注意ください。

皆さんは中古マンションの内見をしたときは、もちろん前の持ち主が手放した理由は必ず確認していますよね?

その時に、

「ここは孤独死だったんですよ~。
自殺とか事件じゃないので問題ないです。
最近よくあることですよ。」

などと軽くいう仲介業者がいたらその業者から買うのは止めましょう。
売れればいい程度にしか考えてない悪質な人か、もしくはただの無知です。

マンションの孤独死は非常に厄介です。
まだ事件の方が叫び声がしたとかで早期発見される可能性が高くマシです。

まず、なぜ孤独死が発見されるかというと・・・

ズバリ  臭い  です。

人間の体は死後数日で物凄い死臭を放ちだします。
そしてこの独特の強い死臭が外に漏れて、近隣から悪臭がするという通報で発見されるというケースが一番多いと思われます。

孤独死がなぜ厄介かというと、この死臭に全てつながってきます。
そして時期にもよりますが大凡死後数日~10日もすると部屋中死体に群がるハエとウジで溢れかえります。
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さらに厄介なのが腐敗した死体から流れ出て死臭を放つ血液・体液・排泄物です。
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人間の体は死後すぐに腐敗が始まり、膨張し、筋肉が緩み、穴という穴、損傷した皮膚から血液、体液、排泄物が流れ出ます。
人体の60%は水分なので相当な量が流れ出ることになります。
その水分は布団やベットを流れ落ち、畳やフローリングに染み込んでどこに行くと思いますか?
そう、床下です。
そしてその異臭を放つ血液、体液、排泄物は、基礎のコンクリートにどんどん染み込んでいきます。

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戸建は特に問題ありません。(十分ありますけど・・・)
死体の体液がついた部分は取り換えればよいのです。
下には別の住人がいないので、体液がしみ込んだ土を掘り返したり、コンクリをやり直せば良いんです。
新しい土とコンクリで完全に入れ替えることも可能でしょう。
ですが、マンションは別です。
マンションには専有部分と共有部分という考え方があるのはご存知かと思います。
共有部分である床下のコンクリートを弄ることはできません。

良く上の階のお風呂(排水管)が壊れて下の階の天井、壁紙がブヨブヨに!シミが出来た!という話を聞くと思いますが、コンクリートは水分を良く吸収します。
ですので、床下の基礎部分には特殊な防臭シートを張り付けて、染み込んだ体液はそのまま残っている状態になっている訳です。
これはマンションという構造物である限りどうしようもありません。
死臭が簡単には取れない理由の一つでもあります。
下の階の方はたまったものじゃないですね・・・。

孤独死後フルリフォームしちゃってる物件は要注意です。
要するにフルリフォームせざるを得ない状況だったということです。
リフォームもただのリフォームだけでは無く臭いとり専門の業者が処理します。
ですので言われなければ死臭と解らないくらいの臭い、もしくはほとんど臭いがしない状態にまで対応されていることがほとんどです。

が、、100%完全に取ることは難しいでしょう。理由は上述したとおりです。

こういう物件に出会ったときに可能であれば確認して欲しいことがあります。

今でも
下の階に住人が住んでいるでしょうか?

住んでおられたら是非当時の状況や現状を確認をしてください。
もし引っ越ししてたら恐らく、天井に赤黒いシミや天井から異臭がして耐えきれず引っ越した可能性が非常に高いです。

そして営業マンにも確認してみましょう。
いつ死んだのか?
死後何日経過していたのか?
どの部屋で死亡していたのか?
どういう発見のされ方だったのか?
事後どういう対応をして現状になっているのか?

親身な営業マンであれば、しっかりと調べて答えてくれると思いますが
粗悪な営業マンは気になるなら買うなよという態度をあからさまに出してきて嫌な気分になるかもしれません。
ですが、家を買うということは人生の一大イベントです。
買う側にとってはとても重大なことなんです。
後悔の無いマンション選びをしましょう!

ではでは、今回のお話はここまでです。


孤独死についてもっと詳しく知りたい方は検索して別のサイトを調べてみてください。
業者がどのように対応しているか、当事者の体験談など色々と出てきます。